ハマサイトクリニックからのお知らせ
医療情報・システム基盤整備体制充実加算について
当クリニックでは、マイナンバーカードの保険証利用について、以下の体制を整備しております。
◎ オンライン資格確認(マイナンバーカードの保険証利用)を行う体制を有しています。 ◎ 薬剤情報、特定健診情報、その他必要な情報を取得・活用して診療を行います。 |
健康診断をご受診の方は、健康保険組合の補助を受けるための資格確認を従来の保険証で
※マイナ保険証は一般外来や2次検査で保険診療を行う場合にご利用いただけます
上記体制の整備に伴いまして、
令和5年6月より「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」を算定いたします。
令和5年12月31日まで、特例措置に伴い以下の点数を算定いたします。
加算1(6点) | 【初診】 ・従来の保険証を利用した場合 ・マイナ保険証を利用するが、医療情報提供に同意が得られない場合 |
加算2(2点) | 【初診】 ・紹介状を持参された場合 ・マイナ保険証を利用し、医療情報提供に同意を得られる場合 |
加算3(2点) | 【再診】 ・従来の保険証を利用した場合 ・マイナ保険証を利用するが、医療情報提供に同意が得られない場合 |
新型コロナウイルス感染防止に関する対応と取り組みについて
2023年5月8日新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類相当から5類感染症に移行されることで、以下の通り、対応・取り組みを更新し、引き続き感染予防対策を講じて参ります。
ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。
【新型コロナウイルス感染症5類変更に伴う当会の取り組みについて】
- ・マスクの着用
- ・手洗い、手指消毒の徹底
- ・検査機器や物品の消毒
- ・職員の検温の実施
- ・室内の定期的なドア・窓の解放による換気
進興会では、以上のような安全対策を実施し、皆様に安心して受診いただけるよう、スタッフ一同、適切な感染症対策に努めてまいります。
■ 受診者様へ
・厚生労働省より医療機関でのマスク着用が推奨されていることから、院内でのマスク着用を推奨します。
・感染がご心配の方にはマスクをご提供いたします。
呼吸機能検査は周囲へのエアロゾルの拡散を生じ感染拡大する可能性があるため、当面の間、実施を中止しております。再開時期については追ってご連絡いたします。
当クリニックの吉形玲美医師が5月1日(月)NHK総合『あさイチ』に出演します
2023年5月1日(月)放送のNHK情報番組 あさイチ『40代からの「まさか」にどう備える?女性ホルモンの新事実』(NHK総合)に、当クリニックの吉形玲美医師が生出演します。
<番組概要>
■放送局:NHK総合「あさイチ」
■放送日時:2023年5月1日(月)午前8時15分~9時55分
■テーマ:『40代からの「まさか」にどう備える?女性ホルモンの新事実』
▽あなたは自分の女性ホルモンがどんな状態か把握していますか?年齢を重ね分泌が減ると起こる「まさか」の事態が最新研究で明らかに▽イライラ・けん怠感など更年期症状に隠れた病気を見逃さないで
▽どう備える?40代からできるアクション▽男女の違いに注目・性差医療
※生放送のため、番組内容が変更となる場合があります。
「あさイチ」番組ホームページ
https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/KQ5XNJJRJW/
是非、ご覧ください。
●視聴者様専用のお問い合わせフォーム
番組の内容についてのご質問やご相談は下記フォームよりお問い合わせください。
https://www.hamasite-clinic.jp/tvform/
一部コース料金改定のお知らせ
平素より、当クリニックをご利用いただき、厚く御礼申し上げます。
2023年4月1日の受診分より、一部コース価格を下記の通り変更させていただきます。
今後もサービスの向上に努めて参りますので、変わらぬご愛顧のほど、何とぞお願い申し上げます。
コース名 | 旧価格(税込) | 新価格(税込) |
人間ドック(透視) | 44,000円 | 45,100円 |
人間ドック(ABC) | 33,000円 |
34,100円 |
法定健診・雇用時健診 | 11,000円 | 11,550円 |
予防A健診 | 14,300円 | 14,850円 |
吉形レディースドック(透視) | 75,900円 | 79,200円 |
吉形レディースドック(ABC) | 66,000円 | 69,300円 |
【通信障害発生について】
2023年3月14日(火)10:15~12:15にかけて通信障害の影響で当院への外線電話が通じない状況が発生いたしました。
現在は復旧しておりますが患者様、お客様におかれましては多大なるご迷惑、ご不便をお掛けいたしました。
心より深くお詫び申し上げます。
【プラセンタ注射 新規受付の停止のお知らせ】
プラセンタ注射「ラエンネック」が製造販売業者の都合により、出荷制限がかかっており次回納品時期が不明な状況でございます。
ご不便をおかけいたしまして申し訳ございませんが、新規患者様の受付を一時停止いたします。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
再開の目途が立ちましたらホームページでご報告いたします。
(プラセンタ注射を接種中の患者様へ)
・プラセンタ注射のご予約、お取り置きは行っておりません。
・在庫の有無についてはお伝えできますが在庫数については回答いたしかねます。
・現在の在庫がなくなり次第、次回入荷まで接種はお休みとさせていただきます。
・再開時の個別のご連絡は行っておりません。
日本総合健診医学会第51回大会にて、当クリニックの吉形玲美医師が「フェムテック到来により期待される女性検診のパラダイムシフトと展望」について発表しました
当クリニックの吉形玲美医師は、2023年1月28日(土)に開催された「日本総合健診医学会 第51回大会」にて、「フェムテック到来により期待される女性検診のパラダイムシフトと展望」と題した講演を行いました。
吉形玲美医師を含む5名の医師・専門家が、「次世代女性医療のパラダイムシフト~多様性と可能性を求めて~」と題したシンポジウムでそれぞれの専門分野について発表を行いました。
【吉形玲美医師 発表内容】
・超高齢化社会における女性の健康管理-トータルヘルスケアを目指す女性検診
女性のライフステージ(思春期、性成熟期、更年期、高齢期)ごとに、月経不順や、子宮頸がん、乳がん、GSM※1など婦人科特有の疾患から、更年期障害や骨粗鬆症、うつ病などQOL(生活の質)に関わる疾患などが大きく関与。女性ホルモンの変化によって、必要な検査は異なるため、予防の観点からも各世代に対応した健康管理がとても重要です。
10代~60代以降の各世代の女性ホルモン状況にあわせた当クリニックオリジナル「世代別婦人科ドック」や「更年期診断パック」(簡易的な更年期症状診断に加えて、動脈硬化検査と骨密度検査、エクオール検査)の実施例を発表し、各世代に必要な検査について紹介しました。
・フェムテックの最新トレンド-女性の健康長寿に対するフェムテックの考え方
近年急激に拡大している世界のフェムテック業界。Fem Tech Analysisによると、女性は男性より寿命が長く、特に女性はうつ病やメンタルヘルス障害の影響を受けやすいことが示されています。さらに、女性の生殖可能年齢は男性よりもはるかに短く、「性と生殖に関する健康」(リプロダクティブヘルス)は、性差に加えて世代差別も考慮されるべきであるとされています。健康長寿へのソリューションとして、女性の健康寿命に強く寄与するフェムテックのカテゴリーは「メノポーズケア※2」と「メンタルヘルスケア」があげられています。
※2メノポーズケア:更年期症状に対処し健康的に毎日を送るための対策
・女性検診のパラダイムシフトと展望-女性検診・セルフメディケーションへのフェムテックの活用
ライフステージ別で活用できるフェムテックは、月経・生理痛改善に関するものから、ピルのオンライン処方、ホルモンバランスチェック、妊活・産後ケアなど、さまざまなツールやデバイスがあります。人生100年時代において、女性の閉経は長い人生の中でも通過点であることから、GSM※1 対応を含めた「更年期症状対策」や「メンタルヘルス」は今後、健康長寿に繋がるフェムテックとして重要なカテゴリーに位置付けられます。
そして女性検診領域では、フェムテックの中でも自身の健康状態や必要な対策を個別に把握する先制医療的、またアセスメント的な役割を持つ検査を活用できます。さらには、検診後の情報提供・相談・結果レポートなどフォローアップを行うアプリの活用にも今後期待できます。
※1 Genitourinary Syndrome of Menopause の略称で、日本語では「閉経関連尿路生殖器症候群」と訳されます。
-自験例の紹介-
健診受診者の年代とエクオール産生能検査結果
当グループクリニックの健診受診者の年代とエクオール検査結果の一部を紹介。結果から、全体の70%がエクオールを産生できない体質であり、エクオールの理想的産生者はわずか7%。さらにホルモン欠乏による変化が考慮される周閉経期・閉経者は全体の66%であることがわかりました。
吉形医師の発表スライドより
体内でエクオールが産生できると、体脂肪や内臓脂肪面積の低下や、骨吸収抑制、尿酸値の低下など、生活習慣病に関わるさまざまなリスクを軽減することが分かっています。さらに、エクオール生産能は、乳がんや前立腺がんリスク低減にも関与していることから、健診結果を基本として、女性ホルモンの欠乏によるリスク効果を考慮し、エクオール産生能検査で産生力を把握した上で、食生活やサプリメント活用の指導をすることが重要であることを発表しました。
ラクトバチルス含有プロダクトによるフェムゾーンケア介入結果
吉形医師のグループが2021年に実施したラクトバチルス乳酸菌含有素材※3を使用したフェムゾーンケア介入によるGSMおよび腟マイクロバイオームの改善効果についての研究成果の一部を紹介。結果から、閉経・未閉経群全てのグループにおいて病原菌の割合が減少し、特に未閉経群でソープ、クリーム、腟ジェルまで使用したグループでは有意な減少が認められました。さらに、過活動膀胱の症状も有意に改善された結果を紹介しました。
吉形医師の発表スライドより
※詳しくは、プレスリリースをご覧ください。
※3【使用商品】
エストール® デリケートソフトウォッシュ
エストール® デリケートソフトジェルクリーム
エストール® インナージェル ラクトバチルス乳酸菌配合
最後に吉形医師は、「フェムテックの到来で女性検診に期待されること」として、
➀自身の体質、性質を知り、必要な対策を把握するための『セルフチェック』。
②自身に必要な健診項目の情報を得て、健康リテラシーの向上、経年データ管理と対策のアドバイスを受ける『遠隔アセスメント』。
③QOLを高めるプダクトや医学的エビデンスにもとづいたプロダクト・サプリメントを活用する『セルフメディケーション』。
④どこにいても専門医と繋がれる、医療の効率化を図る『遠隔医療』。
をあげ、この4つを組み合わせて上手く活用していくことが大切であると伝え、本講演を締めくくりました。
女性のエイジングとマイクロバイオームの変化、ラクトバチルス乳酸菌含有素材を用いたフェムケアによるGSM※ 改善効果と 腟マイクロバイオーム変化についての検討を発表 -医学博士 婦人科専門医 吉形玲美医師-
- 第15回抗加齢ウィメンズヘルス研究会※ にて本研究結果を発表。
- 「腟内・腸内細菌叢のクロストーク」に関する研究論文※ が医学誌JWH(Journal of Woman’s Health)
オンライン版Nov.2022に掲載(https://doi.org/10.1089/jwh.2022.0114)。 - 「ラクトバチルス乳酸菌含有素材のフェムケアによるGSM改善効果と腟マイクロバイオーム変化についての検討-ライフステージ別ランダム化群間比較試験-」に関する研究論文※ が医学誌PLOS ONEに近日オンライン公開決定。
リゾートトラスト株式会社(以下、リゾートトラスト)のグループ企業である株式会社アドバンスト・メディカル・ケア(東京都港区、代表取締役社長:古川哲也)が運営支援を行う浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医師であり、『40代から始めよう!閉経マネジメント』(講談社)著者でもある、吉形玲美医師による研究「女性のエイジングとマイクロバイオームの変化、ラクトバチルス乳酸菌含有素材を用いたフェムケアによるGSM改善効果と腟マイクロバイオームの変化についての検討」が第15回抗加齢ウィメンズヘルス研究会にて発表されました。
【研究結果サマリー】
☑ エイジングによりマイクロバイオームの状態は変化してゆくが、特に女性ホルモンの変化は腟マイクロバイオームへ大きな影響・変化をもたらすことが明らかとなった。
☑ 未閉経の健常女性と閉経後の健常女性の腟内細菌叢の比較では、閉経後の女性でラクトバチルスが有意に減少し、病原菌を含む割合が多く、両群間に大きな差がみられた。
☑ ラクトバチルス含有素材を用いたフェムケア(ソープ、ジェル、腟ジェル)により、未閉経群および閉経群のいずれにおいても病原菌が減少し、ラクトバチルスの増加がみられ、より良い腟内環境へ変化したことが示唆された。
☑ 閉経後に多い過活動膀胱、特に尿漏れ等の症状もラクトバチルス含有素材を用いたフェムケアの介入により症状が有意に改善された。
※1Genitourinary Syndrome of Menopause の略称で、日本語では「閉経関連尿路生殖器症候群」と訳されます。
※2 講演タイトル:女性のエイジングとマイクロバイオームの変化 腟内・腸内細菌叢のクロストークから見た女性ヘルスケアの展望
※3 論文タイトル:Age-Related Changes, Influencing Factors, and Crosstalk Between Vaginal and Gut Microbiota: A Cross-Sectional Comparative Study of Pre- and Postmenopausal Women.
※4 論文タイトル:Evaluation of the Efficacy of Lactobacillus-Containing Feminine Hygiene Products on Vaginal Microbiome and Genitourinary Symptoms in Pre-and Postmenopausal Women: A Pilot Randomized Controlled Trial.
「マイクロバイオームとは?」
マイクロバイオームとは、人体に共生する細菌やウイルスなどの微生物叢のことで、人間の体内空間を共有している。近年、ゲノム解析の発展から、マイクロバイオームの研究は急速に進歩し、ヒト個々にマイクロバイオームの構成が異なることや、病原菌でありながら宿主である人間に対し疾患を引き起こすことなく、他の微生物集合体と共存していることなどが明らかになっている。他方、体内に存在しているヒトマイクロバイオームは「免疫系の調節」「栄養素分解代謝」「空腹満腹シグナル伝達」などの作用を有し、その数は10~100兆といわれている。人体に存在する代表的なマイクロバイオームと疾患リスクとの関係は以下のようなものが挙げられる。口腔内ではストレプトコッカス属と虫歯、フソバクテリウム属と腸癌、感染性腸炎。バクテロイデス属と消化促進や免疫系のバランス調整。さらに、腟内では、ラクトバチルス属が病原菌・性感染症、早産リスク、婦人科癌リスクの低減に作用するなど。このようにマイクロバイオームはさまざまな面で生体作用や疾患との関連性があり、私たちの健康に密接に関わっている。
「ラクトバチルスとは?」
ラクトバチルス属は乳酸菌の中で、一番大きな属に分類され自然界に広く存在し、発酵食品などに生育している。ラクトバチルスは、分子研究の領域ではCSTⅠからCSTⅤの5つのコミュニティーに分類され、CSTⅣは、ラクトバチルスが最も少ないタイプで、多様性グループといわれている。
腟内のマイクロバイオームは、乳酸の産生源であり、乳酸により腟内は酸性となり自浄作用を保つ。理想的な腟内環境は、腟内マイクロバイオームがラクトバチルス属を主体とした乳酸菌が豊富な状態であり、この状態は性感染症やHPV感染の予防、免疫調整にも影響を及ぼし、婦人科癌のリスクを低減するなど、幅広い健康効果を有することが、これまでの研究で認められている。
-研究会発表内容-
<研究背景>
マイクロバイオームは、ヒトの各臓器において腸内細菌叢を中心に相互作用を有し、各疾患と関連している。腟内のラクトバチルスは腸由来であるといわれており、腟・腸間で同じ細菌種は38%、種の68%は同じ遺伝子型であったという研究報告もあり、腟と腸内で菌のクロストークは密である。さらに、経腟分娩児の腸は、母体の腟マイクロバイオームと強い相関関係があることもわかっている。本研究会では、以下の2つの研究結果について発表。
研究1.腟マイクロバイオームと腸内細菌叢の関連とエイジングによる変化に関する横断的研究結果
(公開論文※3)
・閉経群、未閉経群の腟・腸内細菌叢の組成を比較。閉経・未閉経群の腸内細菌組成は、大きな差異はないが、腟内細菌組成では、未閉経群に対して、閉経群の腟内ラクトバチルスが減少し、病原菌を含む割合が増加。これは、女性ホルモン=エストロゲンの減少によるものと考えられる。
吉形玲美 2022.11.20第15回抗加齢ウィメンズヘルス研究会発表スライドより
・未閉経群において尿中エクオール濃度とラクトバチルス属保有率は、正の相関関係を認めたが、閉経後群において相関関係は見られなかった。(閉経前女性ではエクオール産生能が高いとラクトバチルス属保有割合も高まる結果に)
吉形玲美 2022.11.20第15回抗加齢ウィメンズヘルス研究会発表スライドより
・未閉経群の腟内・腸内ラクトバチルス属の関連性において、ラクトバチルス菌の中でも良い菌とされるCSTⅠとCSTⅢは腟内で競合関係があり、腟・腸の間では共通しているラクトバチルスが多く存在していることから、マイクロバイオームのクロストーク関係が示された。
・閉経後は、エストロゲンの減少により腟内でラクトバチルス産生能は低下するが、今回対象の閉経群において腟内と腸内にラクトバチルス(CSTⅢ)が相関関係にあることがわかった。この結果から、腟・腸間のクロストークによって、閉経群(閉経後)の腟内の主なラクトバチルスを獲得した可能性が示唆された。
・すべての世代で腟内の複数の病原菌と腸内細菌に関連が認められた。特に閉経群では、未閉経群に比べてより多数の病原菌と腸内細菌との関連性がみられた。
研究2.ラクトバチルス乳酸菌含有素材のフェムケアによるGSM改善効果と腟マイクロバイオーム変化の介入研究結果(公開論文※4)
・未閉経群および閉経群のいずれにおいても、ラクトバチルス乳酸菌含有素材を用いたフェムケア4週間の介入後、ラクトバチルスが増加し病原菌は減少した。特に、閉経群の、「ソープ」「クリーム」「腟内ジェル」3つのラクトバチルス含有素材を使用した群では、腟内の病原菌減少は顕著であった。
吉形玲美 2022.11.20第15回抗加齢ウィメンズヘルス研究会発表スライドより
・閉経後に多い頻尿や尿もれ症状を有す過活動膀胱は、その疑いを含め研究対象の約3割にみられ、4週間のラクトバチルス含有素材を用いたフェムケアにより、症状スコアの有意な改善が認められた。
・未閉経群、閉経群ともにフェムケア前にGSM症状を有した対象者において有意な症状改善がみられた。
<研究総括>
これらの研究結果から、マイクロバイオームの腟・腸間のクロストークでは、特に女性ホルモンが減少する閉経後世代への影響が強いことが示された。そして、腸内のラクトバチルスを増やし、病原菌を減らすことは腟内環境が改善する可能性が示唆された。さらに、腟マイクロバイオームやGSM改善に、ラクトバチルス含有素材を用いたフェムケアによる有用性が示唆された。
腟マイクロバイオームが良い状態であることは、女性の性器症状、尿路症状、性交関連症状を含むGSM症状の改善、さらには性病やHPV感染予防、婦人科癌リスクの低減など、女性のQOL向上と幅広い婦人科関連疾患の予防につながる。腸内環境の改善、さらには適切なフェムケアによるセルフケアが重要であることが本研究により示された。
<参考情報:研究方法>
対象者:健常女性69例(27-76歳:平均年齢 47.6±12.6歳)
試験デザイン:ランダム化群間比較試験
試験期間:4週間
使用商品:est’re®(エストール) デリケートソフトウォッシュ、デリケートソフトジェルクリーム、インナージェル ラクトバチルス乳酸菌配合
調査項目(以下参照):
・腟内細菌叢検査
・腸内細菌叢検査
・腟内pH、腟細胞成熟度数
・アンケート調査(不快症状の有無・種類、生活習慣、使用商品の使用感)
・卵巣機能検査(E2、FSH)
・エクオール産生能検査
<医師紹介>
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吉形玲美(よしかた・れみ) |
東京女子医科大学医学部卒業。産婦人科医として医療の最前線に立ち、婦人科腫瘍手術等を手掛ける傍ら、女性医療・更年期医療の様々な臨床研究にも数多く携わる。女性予防医療を広めたいという思いから、2010年より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院婦人科専門医として診療のほか、多施設で予防医療研究に従事。更年期、妊活、月経不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。2022年7月「40代から始めよう!閉経マネジメント」(講談社刊)を 上梓。
<資格>
日本産科婦人科学会専門医、医学博士、臨床研修指導医
日本女性医学学会代議員・同学会認定専門医
日本更年期と加齢のヘルスケア学会理事
日本抗加齢医学学会評議員
日本女性栄養・代謝学会幹事 ほか
<所属学会>
日本産科婦人科学会
日本女性医学学会
日本更年期と加齢のヘルスケア学会
日本抗加齢医学会、日本骨代謝学会、日本骨粗鬆症学会、日本女性心身医学会
日本女性栄養・代謝学会
北米閉経学会
国際閉経学会 ほか
年末年始の休診について
誠に勝手ながら、年末年始の診療スケジュールを下記の通りに変更させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
<年末年始スケジュール>
2022年12月29日(木)~ 2023年1月5日(木)休診
1月6日(金)より通常営業を再開いたします。
【重要】来院される方へのお願い
以下のいずれかに該当する場合は、ご受診を見合わせていただき、ご予約日のご変更をお願い致します。
【2023/5/8更新】
- ①新型コロナウイルス陽性の方(*)
※発症後(無症状の場合は検査陽性後)翌日より5日経過して症状軽快後24時間経過で受診可能です。
- ②37.5℃以上の発熱のある方
- ③下記の症状のある方
喉の痛み / 鼻水 / 咳 / 痰 / 呼吸困難 / 倦怠感 / 味覚異常 / 嗅覚異常 / 消化器症状(嘔吐) / 発疹 / 目の充血、目やに、目の痒み(流行性角結膜炎)
※今後の状況次第で当該制限措置が変更となる可能性がございますので予めご了承ください
■新型コロナウイルス対策にともなう「肺機能検査」実施中止のご案内
https://www.hamasite-clinic.jp/news/6164/