エクオールとは?
日本産科婦人科学会
産婦人科専門医
吉形玲美
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当院はエクオール検査(ソイチェック)実施医療機関です。
大豆イソフラボンが腸内細菌のチカラでつくられるスーパーイソフラボン『エクオール』。
エクオールは、女性ホルモンと似た働きをする成分で、40代以降の女性の身体と心の健康の鍵を握るとして、更年期症状を和らげる効果が期待されています。
しかしながら、つくれる人は日本人の約半分。
エクオールが作れるかどうか、医療機関として検査を実施しております。
エクオール検査は、大豆イソフラボンの効果を充分に得られるかどうか、尿から簡単に調べられます。
当院のエクオール検査は、更年期、エクオールの日本産科婦人科学会 産婦人科専門医吉形医師のアドバイスシート付。
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ソイチェックの結果に基づいたその後の診療が可能となります。
ご自身の体質を知り、更年期対策や健康づくりに活かしましょう。
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エクオールの効果
エクオールと更年期症状
大豆イソフラボンやエクオールは、腸から吸収されて体内で作用した後、半日程度で尿から排泄されます。
更年期の女性を対象として、尿中のイソフラボン類の排泄量と更年期症状について調べたところ、大豆そのものに含まれているイソフラボン(ダイゼインやゲニステイン)と更年期症状の重い軽いには差が見られませんでした。
一方、エクオール排泄量だけは、更年期症状の重い人の方が有意に低いという結果となりました。
これは、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったということを示しています。
エクオールと骨
女性ホルモンは、骨からカルシウムが溶け出すのを押さえる効果があります。このため、更年期以降女性ホルモン分泌量が低下すると、女性は閉経後2年間で5~7%ほど骨量が減少します。
一方、大豆イソフラボンの弱い女性ホルモン用作用によって、骨からカルシウムが溶け出すことを押さえるはたらきがあります。
更年期以降の女性に2年間、毎日豆乳500ml(イソフラボン量で約100㎎)を飲んでもらったところ、イソフラボンを摂らないグループは骨密度が約4%低下したのに対し、イソフラボンを摂ったグループは低下しませんでした。
その中で、エクオールを作れる人の方が、骨密度に対して高い効果を示すことがわかりました。
エクオールと肌機能
エクオールは、お肌の老化とも関係があるのでしょうか?
このような臨床試験の結果が出ています。
エクオールをつくれない閉経後5年未満の女性に、エクオールサプリメントを12週間毎日摂取してもらい、肌機能がどう変わったかという研究が行われました。
結果、12週間のエクオール摂取によって、目じりのシワ(面積率と一番深いシワの深さ)を測定したところ、目じりのシワの進行を押さえるという結果が示されています。
注記:当ページでは、大学や研究機関にて研究され、査読付き論文で公開されたデータを引用してご紹介しています。
当院の研究結果ではございませんことと、今後の研究の進展によって、エクオールの機能性に関する知見や解釈が追加・修正される可能性がありますことをご了承ください。
エクオールに関する研究発表
当院の吉形玲美医師(日本産科婦人科学会 産婦人科専門医)は、エクオール研究で学会発表、受賞しているドクターです。
吉形医師の研究発表内容
- 2016年
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11月:第31回 日本女性医学学会学術集会にて、エクオール長期摂取で、更年期症状全般の高い改善率と心血管系への改善効果が確認されたことについて発表。
- 2015年
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10月:第26回 北米閉経学会(NAMS)にて、メタボリックをはじめとした生活習慣病リスク低減の可能性について発表(学会賞受賞)
詳しくはこちら(PDF:376KB)5月:第15回日本抗加齢医学学会総会にて、エクオールを産生できる人は、約3割。エクオール摂取にホルモン補充療法と同等の改善効果が確認されたことについて発表
詳しくはこちら(PDF:460KB)
- 2014年
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10月:第13回更年期と加齢のヘルスケア学会にて、エクオール摂取にホルモン補充療法と同等の改善効果が確認されたことについて発表(学会奨励賞受賞)
詳しくはこちら(PDF:460KB)6月:第14回日本抗加齢医学学会総会にて、「エクオールの更年期症状への効果」について発表
- 2013年
- 第13回日本抗加齢医学学会総会にて、「更年期外来患者に対するエクオール含有大豆胚芽発酵食品摂取による症状および各種パラメータの改善について」について発表
エクオールをつくれる人、つくれない人
大豆からエクオールを作ってくれるのは、腸内細菌です。
エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌が、食べた大豆イソフラボンからエクオールに変換してくれます。この腸内細菌が活発に動いているかどうかが「エクオールをつくれるかどうか」の違いとなります。
エクオール産生菌がいない人は、大豆イソフラボン(ダイゼイン)のまま吸収されます。
エクオールをつくれる人はどれくらいいる?
エクオールをつくれる人の割合は、いろいろな研究から報告されており、欧米人で20~30%、日本人では50~60%と言われています。
大豆をよく食べる中国や韓国も、日本と同様にエクオールをつくれる人が多い地域です。
この差は、大豆の摂取量や食生活の違いによる腸内環境の違いによるものと考えられています。
半分程度の人がエクオールをつくれる日本人。ところが年齢が下がるにしたがってこの比率が低下しており、若い世代では20~30%と欧米人と同じくらいの人しかエクオールをつくれないことがわかってきました。
私たちのソイチェックの結果でも、これまでの研究報告と同じような結果が出ています。
エクオールをつくれる人の割合は、40歳以上でみるとほぼ半分なのに対し、30歳未満の若い世代では4人に1人しかつくれていませんでした。
どうして若い世代でエクオールをつくれない人が増えているの?
詳しいことはまだわかっていませんが、食生活の変化が原因のひとつではないかと考えられています。右のグラフは、厚生労働省が発表した国民健康・栄養調査の結果です。
豆の摂取量は、60代が最も多く、若くなるにしたがって食べる量は減っています。政府の目標摂取量は100gですので、エクオール産生菌を維持するためにも、毎日の食事にもっと大豆を取り入れることが必要です。
腸内細菌のエサとなる食事成分に、食物繊維があります。こちらも、60代の方が最もたくさん食べています。若い人との差は、1日5g。これはレタスまるごと1個分の食物繊維量に相当します。
根菜や海草、キノコなど、食物繊維の豊富な食材を毎日の食卓に取り入れることで、腸内環境を改善していきましょう。
お通じにも効果的ですよ。
腸内環境は、日頃の食生活の積み重ねで形成されてきたものですので、すぐに変動するものではありません。毎日の食事を少しずつ見直し、良い食生活を継続していくことが大切です。
とくに小児期の食生活は腸内細菌の形成に重要です。お子様のこれからの健康のためにも、毎日の献立に大豆や野菜を取り入れることは大切です。
このほかにも、腸内細菌は日々のストレスや睡眠、運動量にも影響を受けていると言われています。
どういう食事や生活習慣でエクオール菌が増えるのか、多くの研究が進みつつありますので、これからの研究にもぜひ期待をしてください。
大豆を食べる頻度とエクオール産生能
毎日食べている人と、普段大豆をあまり食べていない人で、エクオールを作れる人の割合がどれくらい違うでしょうか?
ソイチェックを受けた方々に、毎日の食事でどれくらい大豆を食べているかアンケートを取らせていただきました。
その結果、あまり食べない人は24%、ほとんど毎日食べている人は50%。大豆を食べる頻度でエクオールを作れる人の割合は2倍も違うことがわかりました。
豆腐や納豆など、大豆食品を毎日食べることは、エクオール菌にとっても大切なようです。
エクオール検査について
当院は、エクオール検査(ソイチェック)実施医療機関です。
女性の方へ安心して検査を受けていただけるよう、医師・スタッフは全て女性で対応しております。
当院のエクオール検査(ソイチェック)の特徴
アドバイスシートサンプル
当院の吉形医師はエクオール研究で学会発表、受賞しているドクター。
>>吉形医師のプロフィールはこちら
ハマサイトでエクオール検査を受けると・・・
・検査結果に応じた吉形医師からのアドバイスシート付。
・ソイチェック検査結果の診察記録に残ります。
検査結果に基づいたその後の診療が可能となります。
エクオール検査(ソイチェック)の流れ
あなたの腸内では、大豆イソフラボンからエクオールを作れてる?作れてない?
尿検査で簡単に調べることができます。
エクオール検査(尿検査) 4,950円(税込)
(1)まずは当院の婦人科にお越しください。
(2)簡単なアンケートのご記入と採尿を行います。10分程度で終了します。
(3)次回再来院時、結果をお伝えいたします。
お電話でのご相談・お問い合わせはこちら(クリニック代表番号)
03-5472-1100
(受付・月~金 9:00~12:15 / 14:00~17:30)
どうして尿検査でわかるの?
食事から取り入れた大豆は、一部の腸内細菌(エクオール産生菌)によってエクオールに変換されて、吸収されます。
エクオール産生菌がいなかったり、あまり活動していないと、エクオールには変換されず、大豆イソフラボン(ダイゼイン)のまま吸収されます。
吸収されたイソフラボンやエクオールは、からだで作用をした後、翌日には尿から排泄されます。
そのため、尿の中にエクオールが入っていれば、エクオールをつくれている、ということが言えるのです。