エクオール検査・更年期診断パック
2014年、新年を迎えました!今年も皆さまにとって幸せな年になることを願っています
今年はホームページをリニューアルし、ハマサイト発の簡単に更年期リスクを知る「更年期診断パック」そして医療機関としては日本発で実施している「エクオール検査」をもっと多くの方々へ知っていただきたくご案内しています。
「早めの更年期対策を考えたい」「更年期障害が心配」「更年期を卒業した後はどうしたらよい?」など、女性皆様の健康管理にお役立ていただきたいと思います。
☆遅ればせながら昨日はハマサイト新年会、スタッフとしばし楽しい時間を過ごしました。今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
~エクオールは大豆イソフラボンが腸内で代謝され作られる成分で女性ホルモン様作用によるさまざまな効果が期待される成分です。~
第13回日本抗加齢医学会報告-エクオールと女性の健康-
6月28~30日、横浜にて日本抗加齢医学会が開催されました
☆私は「更年期外来患者に対するエクオール含有大豆胚芽発酵食品摂取による症状および各種パラメータの改善について」という内容で演題発表をしました
~エクオールは大豆イソフラボンが腸内で代謝され作られる成分で女性ホルモン様作用によるさまざまな効果が期待される成分です。~
本研究の目的は更年期障害に対して、ホルモン治療が行えない方や抵抗のある方に、ホルモン治療にかわる効果的な方法を検討することにあります
今回のデータから、「エクオールの摂取」により開始3ヵ月で約6割、開始6ヵ月で約8割、更年期症状の全般改善効果が認められました
開始半年での改善率はホルモン補充療法と同等の結果が得られました
このほか、骨密度、血圧や動脈硬化に対する改善傾向も認められ、エクオールの女性への幅広い健康効果が期待できる結果となりました
☆写真:企業展示でもエクオールの紹介がありました!
近く皆さまにもご案内できることと思います
最近のホルモン補充療法(HRT)(4) -さまざまな投与方法-
更年期障害の代表的な治療「ホルモン補充療法( hormone replacement therapy: HRT)」
具体的にどのような処方があるかご存じでしょうか
~経口投与と経皮投与~
HRTは主に経口投与(錠剤)と経皮投与(貼り薬=パッチ、塗り薬=ゲル)の2種類かれます。注射剤は現在あまり使われません。経口剤は手軽で好まれることが多いのですが、小腸から吸収され肝臓で代謝される際に体内因子(凝固系、炎症など)に影響を与えるリスクがあります。一方、経皮剤はこのような影響がないため血栓や炎症へのリスク抑制が期待できます。
~経皮投与のメリット~
実際に、経皮投与は経口投与と比較し心筋梗塞、脳梗塞(血栓による疾患)のリスクが低いという報告があります。心筋梗塞ではHRTを施行していないグループよりもリスクが低いという結果です。(図☆経皮は黄色)
近年ではこのような背景から、経皮剤の使用が増えています。(図☆☆)
最近のホルモン補充療法(HRT)(3)-乳癌リスクは生活習慣リスクほど高くない-
更年期障害の代表的な治療「ホルモン補充療法( hormone replacement therapy: HRT)」
HRTと乳癌のリスク、皆さまが一番気にされていることかもしれません。
最近では’HRTの投与期間が5年未満では乳癌発症リスクはかわらない’ということが一般的に知られてきました。そのほかにも興味深いデータも報告されています
~各種習慣と乳癌リスク~
HRTは組み合わせる薬のパターンや投与方法でも副作用発現頻度が異なるといわれています。食生活では’フライドポテト”グレープフルーツ’、生活では’夜勤”フライトアテンダント”電気毛布の使用’などがHRTよりも乳癌の相対リスクが高いという報告があります。(☆図;HRT⇒EPT黄字)
最近のホルモン補充療法(HRT)(2)-費用対効果-
更年期障害の代表的な治療「ホルモン補充療法( hormone replacement therapy: HRT)」
クリニックを訪れる方には費用の心配をされる方もいらっしゃいます。
治療開始にあたって必用な検査(主に保険適応)は多少の負担がありますが、治療薬は保険処方のため風邪薬など、ほかの一般処方と大差はありません。
~費用対効果~
HRTのメリットとして、「医療費の節約ができる」という報告があります。
2011年に日本女性医学学会のインターネット調査でも、HRT施行者のほうが、非施行者よりも医療機関にかかる費用や一般医薬品につかう費用が安いことが示されました。(図☆)
HRTにより様々な症状が改善し、その結果、医療機関受診や薬品の使用が減るということなのでしょう、興味深いデータですね
最近のホルモン補充療法(HRT)(1) -新たな効用の報告-
更年期障害の代表的な治療「ホルモン補充療法( hormone replacement therapy: HRT)」
HRTは症状を有する閉経後女性の第一選択薬として国際学会で認められています。
更年期障害の治療以外にも副効果として、骨量増加・動脈硬化改善などが知られていますが、最近ではまた新たな効用が報告されています。
~睡眠に対する影響~
HRTを行った人は、行わなかった人と比べて「夜間覚醒=夜中に目が覚めてしまう」と
「再入眠困難=目が覚めてまた寝入る」リスクが低いという報告がありました。
HRTには「より質の良い睡眠」を得る効果があるということが示されています(図☆)
~筋力に対する影響~
一卵性双生児で検討した研究、HRTを行ったほうが垂直跳びの高さが高く、最大歩行スピードが速かった、ということからHRTが「体力」「筋力」に効果があると考察されています。
~死亡率~
2009年の報告、HRT施行者の相対危険度(非施行者を1としたときの割合)は0.72、
HRTによって死亡リスクは約3割減少することが示されました。
HRTはそのベネフィットとリスクを知って、正しく使用すれば様々な恩恵をうけることができる治療です。迷っていたらまず専門医を受診し相談してみましょう
更年期からの健康-骨粗しょう症の検査-
骨粗しょう症を健診の検査にとりいれている医療機関も増えました。骨粗しょう症は生活習慣病の一つです。特に女性は40代になったら定期的に検査をうけていきましょう
~骨粗しょう症の検査~
骨粗しょう症の検査は健診だけでなく、整形外科や婦人科などで受けることもできます。
レントゲンを使って骨の密度を調べる「骨密度検査」と同時に血液・尿検査による‘骨の新陳代謝’の状態を確認する「骨代謝検査」の両方を行うことが大切です。(☆図)
※骨代謝の状態が悪いと近い将来、骨密度が減ることが予測されます。
~ハマサイトの骨粗しょう症検査~
当院でも骨粗しょう症検査に力を入れています。健診・外来ともに「骨密度+骨代謝」のセット検査で管理をしています。(☆☆骨密度レポート)
更年期からの健康-骨粗しょう症と骨折(3)-
骨粗しょう症による骨折により死亡リスクが急増します。これは「寝たきり」の原因になるからです。
~骨折・転倒による「寝たきり」~
女性の「要介護」となる原因は、1位 脳卒中、2位 高齢による衰弱、そして3位に「骨折・転倒」
があげられます。(図☆)寝たきりになると、心肺機能の低下・認知症・消化機能低下・筋力低下・・などさまざまな弊
害が引き起こされます。
~転倒に注意!~
骨密度が低いとふとした転倒で骨折してしまいます。骨粗しょう症で骨折しやすい箇所は、手首・肩・腰(椎体)・太も
もの付け根(大腿骨)があげられます。(図☆☆)
転倒しない身体づくりとして大事なのは、散歩・ウォーキングなどを毎日の習慣に取り入れることです。意識して足腰の筋力を維
持しましょう
更年期からの健康-骨粗しょう症と骨折(2)-
~日本女性に多い椎体骨折~
背骨の骨は積み木のように重なっている「椎体」でできています。
椎体の骨折は「圧迫骨折」といって「積み木がつぶれる」イメージです。
年齢とともに知らぬうちに圧迫骨折となっていることも少なくありません。
「若いころより身長が縮んだ」というかたは注意が必要です。
※写真は閉経後の女性の椎体骨の変化を16年追ったものです(☆)
更年期からの健康-骨粗しょう症と骨折(1)-
骨粗しょう症と骨折、世界の疫学データをご紹介します。
癌などの悪性腫瘍よりも女性にとって身近な病気ということがわかりますね
~女性の骨粗しょう症と骨折~
(1)世界中で女性が生涯に骨粗しょう症により骨折を起こす確率は30~40%と推計される
(2)50歳以上のヨーロッパ女性の椎体骨折発症率は1年で1000人中11人である
(3)米国では800万人の女性が骨粗しょう症、2200万人が骨減少症※であると推定される
(※骨そしょう症の前段階の病気)
(4)日本人では50歳の女性が生涯に椎体骨折を起こす確率は37%と推計されている
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