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HPVワクチン

子宮頸がんについて気になることがありましたら当院にご相談ください

子宮の頸がんの原因とは

発がん性のヒトパピローマウイルス(以下HPV:human papillomavirus)感染が子宮頸がんの発症に深く関与していることが、臨床的観察や分子生物学的研究から明らかにされています。子宮頸がんは、20代から30代の女性で発症率第1位のがんです。

この子宮頸がんの原因は、ほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。

多くの場合、性交渉によって感染すると考えられていて、発がん性HPVは、すべての女性の約80%が一生に一度は感染していると報告があるほどとてもありふれたウイルスです。このため、性行動のあるすべての女性が子宮頸がんになる可能性を持っています。

子宮頸がん予防ワクチンには3種類あります

2価ワクチン(サーバリックス)は、発がん性HPV(ヒトパピローマウイルス)16型、18型への感染を予防します。性交渉を経験する前からのワクチン接種が感染予防につながります。 海外ではすでに100カ国以上で使用されており、日本では2009年10月に承認され、2009年12月22日より一般の医療機関で接種することができるようになりました。
感染を防ぐために3回のワクチン接種で、発がん性HPVの感染から長期にわたってからだを守ることが可能です。

4価ワクチン(ガーダシル)は2011年7月に承認され、HPVの16型と18型に加えて、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型、11型の感染も予防します。

また、2020年12月に適応が追加され、男性への接種が可能となりました。

9価ワクチン(シルガード9)は2020年7月に承認され、HPV6,11,16,18,31,33,45,52,58型の感染を予防します。 子宮頸がんの原因を80~90%占めるHPV16,18,31,33,45,52,58型が含まれています。

しかし、これらの子宮頸がん予防ワクチンは、すでに今感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。

子宮頸がん予防ワクチンの副反応ってありますか?

サーバリックスの主な副反応

ワクチンを接種した後には、注射した部分が痛むことがあります。注射した部分の痛みや腫れは、体内でウイルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こります。通常数日間程度で治ります。

 

ガーダシルの主な副反応

●頻度10%以上:注射部位の疼痛、紅斑、腫脹
●頻度1~10%未満:発熱・頭痛、注射部位のそう痒感、出血、不快感
●頻度1%未満:注射部位の硬結、四肢痛、筋骨格硬直、下痢・腹痛、白血球数増加
●頻度不明:無力症、悪寒、疲労・倦怠感、注射部位の血腫、失神・浮動性めまい、関節痛・筋肉痛、嘔吐、悪心、リンパ節症、蜂巣炎

※重い副反応として、まれに過敏症反応、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎があらわれることがあります。 出典:MSD社

 

シルガード9の主な副反応

●頻度10%以上:注射部位疼痛 、腫脹 、紅斑 、頭痛
●頻度1~10%未満:注射部位そう痒感、内出血、腫瘤、 浮動性めまい、発熱、疲労、悪心、下痢
●頻度1%未満:注射部位出血、血腫、硬結、嘔吐、倦󠄁怠感、腹痛、筋肉痛、関節痛など
●頻度不明:注射部位知覚消失、感覚鈍麻、失神、四肢痛など

*重い副反応として、まれに過敏症反応、気管支痙攣、蕁麻疹、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)が現れることがあります。 出典:MSD社

子宮頸がん予防ワクチン比較表
ワクチン名 HPV型 接種回数、理想的な接種時期 価格(税込) 年齢 公費負担(無料)年齢(対象年齢あり)
9価ワクチン(シルガード9) 6,11,16,18,31,
33,45,52,58型
合計3回接種(接種時年齢15歳以上)初回
・2ヶ月後
・6ヶ月後
*接種時15歳未満は接種が2回となります
各36,520円
合計:109,560円
9歳から(任意接種) 小学6年生~高校1年生相当の女性(定期接種)
*R5年4月より公費負担となりました。
4価ワクチン(ガーダシル) 6,11,16,18型 合計3回接種
初回
・2ヶ月後
・6ヶ月後
初回:24,200円
2回目:18,700円
3回目:18,700円
合計:61,600円
9歳から(任意接種) 小学6年生~高校1年生相当の女性(定期接種)
2価ワクチン(サーバリクス) 16,18型 合計3回接種
初回
・1ヶ月後
・6ヶ月後
初回:22,200円
2回目:16,500円
3回目:16,500円
合計:55,000円
10歳から(任意接種) 小学6年生~高校1年生相当の女性(定期接種)

 

標準的なワクチン接種スケジュール

一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。

※1: 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。
出典:厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~

【平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(※)までの女性の方へ】

平成9年度~平成18年度生まれ(※)まで(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で、HPVワクチンの定期接種の対象年齢の間に接種を受けられなかった方がいます。 まだ接種を受けていない方に、公費で、HPVワクチンの接種ができる機会が設けられています。
詳しくは、厚生労働省ホームページ「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ」のページをご覧ください。
(※)令和5年4月からは、平成18年度生まれ(誕生日が2006年4月2日~2007年4月1日)の女性もキャッチアップ接種の対象になります。

 

<接種が受けられる時期>

接種の対象に該当する方は、令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、HPVワクチンを公費で接種できます。